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「あしたのジョーは“文学”」梶原一騎との共作をちばてつやが述懐、原画展開幕

高森朝雄(梶原一騎)原作によるちばてつや「あしたのジョー」の連載開始から50周年を記念した展覧会が、4月28日にオープン。去る4月27日には内覧会が行われた。

矢吹丈VS力石徹、矢吹丈VSホセ・メンドーサなどの対戦ポスターが並ぶ通路を抜けた会場には、「赤コーナー 高森朝雄(梶原一騎)」「青コーナー ちばてつや」というタイトルにて、著者が選んだ各15場面ずつの原画を展示。高森、そして高森の長男・高森城氏と、ちばからのコメントが各原画に寄せられた。またジョーと力石の戦いや、カラー原画も登場。アニメ「あしたのジョー」「あしたのジョー2」の資料も公開され、背景画とキャラクターのセルが一体となる止め絵、通称“ハーモニー画”も鑑賞できる。

さらにマンガのコマを動画として編集し、大画面で映し出すコーナーや、当時の新聞を通して「あしたのジョー」を振り返るエリアも。加えて「あしたのジョー」を原案とし、目下オンエア中のアニメ「メガロボクス」の制作資料も並び、監督とコンセプトデザインを務める森山洋のインタビュー動画も公開された。最後のスペースにはアニメ「あしたのジョー」シリーズで矢吹丈役を演じたあおい輝彦や元プロボクサー・長谷川穂積らからのコメントが寄せられ、「あしたのジョー」にゆかりのあるマンガ家たちからのイラストも飾られている。出口には「あしたのジョー」のラストシーンを模したフォトスポットも。物販スペースには複製画、Tシャツ、スポーツタオルといったアイテムから、ポストカード、再剥離スマホステッカー、A4クリアファイル、アクリルキーホルダー、マスキングテープなどファンなら思わず手にとってしまうグッズが多数用意された。

内覧会にはちばも登壇。50周年を迎えたことについて、「『えっ、50年も経ったの!?」という感じ。ラストシーンが決まらなくて苦しんだことが、つい2、3年前のよう」と述懐する。展示内容については「私の原画だけじゃなく、アニメーションのセル画など、私も初めて見るものがたくさんあったので、できればもう1回改めて観に来たい」と語った。

また“スポ根もの”と捉えられることもある「あしたのジョー」について、ちばは「私は(スポ根ものというふうに)あまり考えたことはなかった」と口にしながら「梶原さんは『巨人の星』ではスポ根、『あしたのジョー』では文学を描きたいと語っていた」と振り返る。「梶原さんはずっと作家になりたかった人なので、私のマンガを通じて文学を描きたかったのかな」とコメントし、「ただのスポ根ではなく、人間の葛藤や生き様……お日さまの下じゃなく、暗い部分でしか生きられない人間たちもたくさん出てきますよね。そういう人たちを書いてくれたので、紀子とかドヤ街の人たちとか、明るい太陽の下を歩く人をもっともっと輝いて描けたんじゃないかと思います」と語った。会見にはアニメ「メガロボクス」でジョー/ジャンクドッグ役を演じる細谷佳正、勇利役を演じる安元洋貴も登壇。ちばは2人に「(アニメを)観てますよ」と声をかけながら、アフレコ現場に訪れた際のエピソードなどを語った。「あしたのジョー」は東京・東京ソラマチのスペース634にて、5月6日まで開催中。

なおナタリーでは、アニメ「メガロボクス」の特集企画をジャンルを横断して展開中。コミックナタリーでは、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーにインタビューを行い、「男が憧れる泥臭い姿が描かれている」という同作について、印象的だったシーンや今後の展開が気になるポイントを語ってもらった。


(コミックナタリー)

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